AIで作った自作サイトは何が危険?起こりうる怖いこと

ChatGPTなどの生成AIを使えば、専門的な知識がなくてもホームページを作れる時代になりました。
「こんなデザインにして」「お問い合わせフォームをつけて」「スマホでも見やすくして」
こんなふうにAIにお願いするだけで、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードをチャッチャッと作ってくれます。
ですが、実際に作ったデータをインターネット上に公開するにあたり、前知識がないまま行うと危ない作業もあります。
AIが作るのだから、そんな問題のあるものは作らないのでは?と思うかもしれませんが、AIって普通に間違うんですよ。。
実際、制作現場でも、AIが作ったコードの間違いやエラーを人間が目視で発見して、再度AIに修正を依頼しながらデータを構築していく、というような手順でサイトの構築を行なっています。
何より、AIで作ったものによって損害が出たとしても、OpenAIもGoogleも責任をとってくれません。
何か問題が起こってから、「素人なので知りませんでした」では済まされない大事になる可能性もあるので、AIで作ったデータを公開する前にどのようなリスクがあるか知っておきましょう!
1. お問い合わせフォームから個人情報が漏れる

ホームページにお問い合わせフォームを設置するのは、今では当たり前のことです。
名前、メールアドレス、電話番号、お問い合わせ内容などを入力して送信する、よくあるあのフォームですね。
AIにお願いすれば、こうしたフォームも作ってくれます。
しかし、問題はその裏側です。
フォームに入力された情報が、どこに送信され、どこに保存され、誰がアクセスできる状態になっているのか。
こうした部分を理解しないまま公開すると、思わぬ情報漏洩につながる可能性があります。
例えば、こんなケースです。
- お問い合わせ内容を保存したファイルが、外部から閲覧できる状態になっている
- 管理画面に適切な認証がなく、第三者が情報を取得できてしまう
- 入力されたデータを安全に処理しておらず、不正な操作を許してしまう
ホームページの見た目的には何の異常はなく、普通にお問い合わせも送信できます。
それでも、適切な処理がされていない裏側では個人情報が漏れているかもしれないのです。
怖いのは、サイトの持ち主自身が、その事実に気づけない可能性があることです。
2. ホームページを勝手に書き換えられる

朝、いつものように自分の会社のホームページを開いてみると、まったく知らない商品の広告が表示されている。
あるいは、海外の怪しいサイトに勝手に移動してしまう。
意外とこれもよく起こる問題です。
原因のひとつは、プログラムに存在するセキュリティ上の弱点、いわゆる「脆弱性」です。
例えば、利用者が入力した内容を適切に処理していないプログラムでは、悪意のあるコードを埋め込まれる場合があります。
また、ファイルのアップロード機能や管理機能に問題があると、サーバー上のファイルを不正に操作されることもあります。
3. 知らないうちに迷惑メールの送信元になる

これもけっこうあるあるです。
例えば、AIに作ってもらったお問い合わせフォームの、メールを送信する仕組みに適切な制限がなければ、第三者によって大量のメール送信に悪用される可能性があります。
場合によっては、自分の契約しているサーバーから大量の迷惑メールが送られ、サーバー会社から警告が届くことも考えられます。
自分のサーバーなのに、なんでそんな乗っ取りみたいなことが起こるんだよ!と思うかもしれませんが、今どきなんの対策もしていなければ、スパムの踏み台にされないほうがおかしいぐらいです。
さらに、送信制限や本人確認などの対策が不十分だと、悪用が繰り返されるおそれもあります。
これも、プログラムの仕組みを理解せずに公開することで起こりうる問題です。
4. パスワードや秘密の情報が丸見えになる

ホームページは表からは見えている一番上の部分であって、その裏側ではさまざまな「秘密の交信」が行われています。
例えば、データベースの接続情報や、外部サービスと通信するためのAPIキーなどなど。
こうした情報は、第三者に見られないよう適切に管理しなければなりません。
しかし、AIにプログラムを作らせる際、これらの情報をどこに保存するべきか理解していないと、公開してはいけない場所に書き込んでしまうことがあります。
特に注意したいのが、ブラウザに送信されるJavaScriptやHTMLの中に、秘密の情報を直接書いてしまうケース。
画面に表示されていなくても、ソースは外から丸見えだったりします。
漏洩した情報の種類によっては、外部サービスを不正利用されたり、思わぬ料金が発生したりする可能性もあります。
5. 会員サイトでは、さらに深刻な問題が起こることも
会員登録やログイン機能のあるホームページは、一般的な会社案内サイトよりも複雑な仕組みが必要です。
会員情報の保存、パスワードの管理、ログイン状態の確認、利用者ごとのアクセス権限など、慎重に考慮すべきことがたくさんあります。
例えば、こんな問題が考えられます。
- ● 他人の会員情報を閲覧できてしまう
- ● ログインしていない人が会員専用ページにアクセスできてしまう
- ● 他人のプロフィールや投稿を変更できてしまう
- ● パスワードが安全でない方法で保存されている
これらは、利用者のプライバシーや財産に関わる、深刻な問題につながる可能性があります。
AIでログイン機能を作ること自体は可能ですが、安全な認証システムが完成しているとは限らないのです。
6. サイトが乗っ取られても、自分では気づかない
ホームページが攻撃を受けた場合、必ずしも画面が派手に書き換わるわけではありません。
むしろ、利用者や管理者に気づかれないよう、ひっそり不正な処理が組み込まれるケースも多いです。
例えば、通常のページはそのまま表示しながら、検索エンジンにだけ不正なページを見せたり、特定の訪問者を別のサイトに誘導したりする攻撃です。
ホームページはいつもどおり表示されているので、これはなかなか気づけないんですよ。
ある日突然、検索結果に知らないページが大量に表示されたり、検索エンジンやセキュリティサービスから警告を受けたりして、初めて問題が発覚します。
こうした場合、原因となったプログラムや侵入経路を特定し、修正する必要がありますが、AIが何を作ったかさえ理解してない状態では自力で行うのは難しいかもしれません。
7. AIに「安全?」と聞けば大丈夫?

「そうだ!作ったAIにセキュリティチェックもお願いすればいいんじゃない?」
と思いますよね。
AIはコードの問題点を発見したり、改善方法を提案したりすることもできるので、セキュリティ対策にももちろん有効です。
ただ、結局、何が起こりうるリスクで、どう対策すればいいかを、そもそも依頼側が理解していな状態では、AIが適切に処理したのかどうかすらわかりません。
また、セキュリティに関して、サーバーの設定、ファイルのアクセス権限、公開されている情報、外部サービスとの接続状態など、AIが確認できない部分もたくさんあります。
AIは普通に間違うし、何か起こってから「チャッピーがこれで大丈夫って言ったじゃない!」と怒ったところで「申し訳ありません。間違っていましたね。」と、ただ非を認めたメッセージが返ってくるだけで、責任を取るのはあくまで人間。
何も知らない状態でネット上にデータを乗せるって、今どき結構こわいことなんです。
8. 作った後も、ネット環境に対応する
ホームページの安全対策は、公開後ずっと続いていきます。
記憶に新しいところで、2026年10月のPHPショックのように、公開時には問題が見つからなかったプログラムでも、後から新しい脆弱性が発見されることがあります。
また、利用しているライブラリやサーバー環境の更新、外部サービスの仕様変更などがある場合もあります。
ホームページのデータ自体はAIで作ることができますが、こういった対応が難しいと感じることがあるかもしれません。
まとめ|リスクを知って「いざという時」に備えよう
AIの登場でできることの幅は大きく広がりました。
一方で、平和なインターネットライフを脅かしてくる存在も、やはり「AI」なのです。
ハッキングやスパムも、もはや現在はハッカーによる手作業ではなく、AIが24時間体制で、世界規模で攻撃をしているそうで、今ある危険性だけでなく、今後も新しいリスクが誕生するのだと思います。
まずは、AIで作ったホームページを運営する上でどのようなリスクがあるのかを把握することが大切です!